「NewsPicks_日本企業を〝大改革〟せよ」を見た感想
はじめに
NewsPicksの番組、「日本企業を”大改革”せよ」を見た感想と気づきをまとめます。
会社が変容し続ける力が必要
日本の大企業はこれまで新卒一括採用を取り入れ、社内のルールで社員の評価をしてきました。そして、社内のルールに一番なじんで(≒同質純化)、優秀だった人間を社長とする文化を取ってきました。
これは、社内で同じ考え方の人間を大量に作っていくことになります。このメリットとしてある一定の幅の社会の変化が起こった場合は乗り越えやすい、すぐに対応しやすいことが挙げられます。
一方、昨今見られるようなデジタル技術の革新等によって大きく社会が変わろうとしている場合は、同質純化が進んだ大企業では対応ができないデメリットがあります。
これがこの三十年日本で起こってきたことであるため、日本企業が衰退してきた理由の一つであると冨田氏はいいます。例として、GAFAが出てきたときの日本電機メーカーが挙げられていました。
取る対応として、会社を一回溶かせば良いとのことです。これは、一回全部会社という定義を一から作り直して会社で働く意味から再構築しようと言っていると理解しました。
気づき
冨田氏のいう意見に非常に同感します。
私自身新卒採用後8年間同じ企業に勤めています。価値観や仕事に対するマインドはこの企業によって培ったものとなります。ずっとこの先も同じ企業に勤め続けられるかどうかの保証はありません。 その場合、会社ではなくそもそも個人自体が多様な価値観やニーズに柔軟に動きを取れることの方が価値を生み出すビジネスマンとしては重宝されると考えます。
現在、自分を変革し続けるマインドやスキルを得ることを継続していますが、その重要性を再認識することになりました。
コロナ禍での会社・管理職の在り方
次に安宅氏がコロナ禍での会社及び管理職の在り方について語られています。
まず、製造業を例にコロナ禍で浮き彫りになった必要とされていない人達についてです。製造や商品開発部隊をIT業界になぞらえてバックエンド、営業部隊をフロントエンドと呼びます。その間の中庸的な存在をミドルエンドと呼びます。
コロナ禍でこのミドルエンドが限りなく要らなくなっていることが分かったといいます。
また、管理職の在り方についても論じています。下記5つの要件のうち2つあったら良いと述べています。
気づき
小職は開発職場で技術者として働いているため、安宅氏が述べるバックエンド部隊にいます(と言いたいと思います)。そして、ミドルエンドと呼ばれる人たちは所謂機能部門、バックオフィスと呼ばれる人たちなのかもしれません。
確かに、何の仕事をしているのか見えない人達がいます。その人たちも終身雇用が続いているので固定費はかかり続けています。
会社が真綿で首を締めるような形になっていて、終身雇用をそれでも守り続けていると思い切った英断がしにくくなるのではないかと思います。
終わり
非常に刺激的な内容で興味深かったです。
会社が変容せよ、と言われていますがその構成員としての会社員も変容しようとすることがこの時代を生き抜くポイントなのだと理解しました。